医療現場で多忙な業務に携わる看護師にとって、ゆとりある生活を営むために必要な福利厚生が、職場に保証されているかどうかが重要なポイントです。特に、食事や休憩をきちんと取れるかという点は、看護師が注目する事項と言えるでしょう。この点を保証するためには、院内の福利厚生施設が充実していることが欠かせません。たとえば、職員用の食堂や休憩室といった院内施設があれば、落ち着いて食事や休息をすることができます。2交代制の職場には、仮眠室が欲しいところでしょう。
また、子育て中の看護師は、院内保育所があると助かります。可能なら院内保育所が病児保育所を兼ねており、子どもが病気になっても預かってくれる施設が望ましいでしょう。子どもが体調不良でも預けられる24時間体制の院内託児所があると、看護師は夜勤でも安心して勤務に専念できます。そして、休暇の取り方も、福利厚生の重要なポイントです。福利厚生の充実した医療機関であれば、完全な週休2日制が難しくても、8週間に16日の週休日といった変則週休2日制や、年末年始と夏季の休暇を保証しています。
このほかに、こうした職場は、産前産後16週間以内の妊娠出産休暇や、子育て中の看護師に時短勤務を認める育児短時間勤務制度を備えています。これに加えて、結婚休暇や慶弔休暇はもちろんのこと、介護休暇やボランティア休暇が認められている職場が好ましいと言えるでしょう。資格取得によりキャリアアップを目指す看護師が多いので、研修休暇を積極的に取らせて研修費用を補助する職場も少なくありません。